- 毎日英語を聞いているのに、全然聞き取れるようにならない
- シャドーイングやディクテーションを試したけど、効果がわからない
- 社会人で忙しいけど、リスニング力を伸ばしたい
- 聞き流しって本当に効果があるの?
英語のリスニング力を伸ばしたいのに、なかなか成果が出ない。そんな経験、ありませんか?
私もかつては同じ悩みを抱えていました。
留学前はTOEICが500点台で、ネイティブの英語はほとんど聞き取れない状態でした。
転機になったのは、「ただ聞く」のではなく「意味を理解しながら聞く」勉強法に切り替えたことです。
その後、TOEICリスニングでは485〜495点(複数回満点)を安定して取れるようになりました。
この記事では、社会人として忙しい日々の中でリスニング力を伸ばすための勉強法を、私の実体験をもとに解説します。
- 英語リスニングが伸びない3つの原因
- 「聞き流し」では上達しない理由
- リスニング力が上達する具体的な勉強法4ステップ
- TOEICリスニング満点ホルダーが実感する「聞ける/聞けない」のリアル
- 社会人におすすめのリスニング教材・アプリ
リスニング力を伸ばしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
執筆者の実績は下記のとおりです。
詳しく知りたい方は、ぜひプロフィールをご覧ください。

英語リスニングが伸びない3つの原因
英語のリスニング力を伸ばそうと努力しているのに、なかなか上達しない。
その原因は、大きく3つに分けられます。
① 英語を日本語に訳しながら聞いている
英語を聞いた瞬間に日本語に変換しようとすると、処理が追いつかなくなります。
英語は日本語と語順が違います。
英語を日本語に訳して理解しようとすると、語順を入れ替える「返り読み」が発生し、音声のスピードについていけなくなります。
英語の意味を前から順番に捉えられるようになることが、リスニング上達の第一歩です。
HITO私も最初は頭の中で日本語に訳していましたが、それをやめた瞬間にリスニングが楽になりました。
② 音声変化(リエゾン・脱落)に対応できていない
ネイティブの発音は、教科書どおりではありません。
たとえば「going to」は「gonna」、「want to」は「wanna」のように、音がつながったり省略されたりします。
こうした音声変化のルールを知らないと、知っている単語でも聞き取れません。
音声変化は「知識」で解決できる領域です。
一度ルールを覚えてしまえば、聞き取れる範囲が一気に広がります。
③ 語彙・文法の基礎が足りない
音が聞こえても、意味が取れなければ理解には至りません。
リスニングは「音を認識する力」と「意味を理解する力」の掛け算です。
どちらか一方が欠けていると、聞き取れたとしても内容が頭に入ってきません。
リスニング力の土台は「語彙力」と「文法力」です。



まずは中学レベルの文法と基本語彙を固めるところから始めましょう。
「聞き流し」だけでは英語リスニングは上達しない
「通勤中に英語を聞き流すだけでリスニングが伸びる」という話を聞いたことがある人も多いはずです。
結論から言うと、聞き流しだけではリスニング力は伸びません。
英語リスニングの「聞き流し」が効果薄な理由
聞き流しは、英語を「音」としてBGMのように流している状態です。
意味を理解しようとしていないため、脳が英語を処理する訓練になりません。
わからない英語は、何千回聞いても聞き取れるようにはなりません。
「聞く→わからない箇所を確認する→もう一度聞く」というサイクルがなければ、上達にはつながりません。
英語リスニングで「聞き流し」が有効になる条件
ただし、聞き流しがまったく無意味というわけではありません。
すでに内容を理解している音源を繰り返し聞く場合は、英語のリズムやイントネーションに慣れる効果があります。
たとえば、一度精聴した教材を通勤中に聞き流すのは効果があります。
ポイントは「初見の音源を聞き流す」のではなく、「理解済みの音源を定着させる」ために聞き流すことです。



私も『ラジオビジネス英語』で精聴した回を、翌日の通勤中に聞き流して定着させていました。
聞き流しは「仕上げ」として使うのが正解です。
英語リスニングが上達する勉強法|4つのステップ
ここからは、リスニング力を着実に伸ばすための勉強法を4つのステップで紹介します。
この順番で取り組むことで、「聞いてもわからない」から「英語が聞こえる」に変わっていきます。
ステップ① 精聴で「聞けない箇所」を特定する
まず取り組むべきは精聴(せいちょう)です。
精聴とは、短い音声を集中して聞き、一文ずつ意味を理解するトレーニングです。
「聞き取れなかった箇所」がどこかを特定することが目的です。
やり方はシンプルです。
- 1〜3分程度の音声を選ぶ
- スクリプトを見ずに2〜3回聞く
- 聞き取れなかった箇所をメモする
- スクリプトで確認する
- もう一度聞いて、音と意味を一致させる



「なんとなく聞く」ではなく「聞けない部分を見つける」のがポイントです。
ステップ② シャドーイングで「音の再現力」を鍛える
精聴で弱点を把握したら、次はシャドーイングです。
シャドーイングとは、音声を聞きながら、少し遅れて同じ内容を声に出す練習です。
リスニングとスピーキングを同時にトレーニングできる効率的な勉強法です。
シャドーイングを続けると、ネイティブが「一息でどこまで話すか」が体感でわかるようになります。
これがわかると、リスニング中に音のかたまりが捉えられるようになり、理解のスピードが上がります。
私は『NHKラジオビジネス英語』を使ってシャドーイングを実践していました。
初心者には『ラジオ英会話』がおすすめです。


シャドーイングはリスニング力とスピーキング力を同時に鍛える最強のトレーニングです。
ステップ③ 音声変化のルールを学ぶ
英語には、単語同士の音がつながったり消えたりする「音声変化」のルールがあります。
| 音声変化 | 例 | 聞こえ方 |
|---|---|---|
| 連結(リエゾン) | check it out | チェキラウト |
| 脱落 | good morning | グッモーニン |
| 同化 | did you | ディヂュー |
| 弱形 | I can do it | アイ クン ドゥーイット |
これらは数が限られているため、一度学んでしまえば大きな武器になります。
発音のルールを体系的に学ぶなら、書籍を1冊読むのが効率的です。



私は大学で「英語音声学」を専攻し、卒論では「同化」をテーマに研究しました。
音声変化は種類が限られているので、書籍1冊でも十分にカバーできる領域です。
ステップ④ 多聴で「英語に触れる量」を増やす
精聴・シャドーイング・音声変化の学習で基礎が固まったら、最後は多聴です。
多聴とは、さまざまなジャンルの英語音声をたくさん聞くトレーニングです。
精聴が「深さ」なら、多聴は「広さ」を鍛える練習です。
おすすめの多聴素材は以下のとおりです。
| レベル | おすすめ素材 |
|---|---|
| 初級 | NHKラジオ英会話、BBC Learning English |
| 中級 | TED Talks |
| 上級 | ポッドキャスト(BBC Global News)、Audible |
通勤時間や家事の合間に「すでに理解した内容」を聞き流すのも、多聴の一環です。



精聴と多聴をバランスよく組み合わせるのが上達のカギです。
TOEICリスニング満点ホルダーが実感する「聞ける/聞けない」の境界線
「リスニングが得意な人は、英語なら何でも聞き取れるんでしょ?」と思われがちですが、実際はそうではありません。
私はTOEICリスニングで485〜495点を安定して取っていますが、聞ける英語と聞けない英語がはっきり分かれています。
| レベル | 素材 | 聞き取り状況 |
|---|---|---|
| 字幕なしでOK | BBC Learning English、BBC 6 Minute English(どちらもBBCが提供する無料の英語学習コンテンツ) | よく聴いてきた実績があり、問題なく聞き取れる |
| 部分的に聞き取れる | TED Talks | わかる部分とわからない部分が混在。テーマや話者で難易度が変わる |
| 字幕なしだと厳しい | ネイティブ向けの映画 | 聞き取れる場面もあるが、ストーリーの全体把握は困難 |
ネイティブ同士のカジュアルな会話で使われるスラングは、TOEICや英検の対策では手薄になる領域です。
リスニング満点でも「映画を字幕なしで完璧に理解する」のは別のスキルだと実感しています。



「TOEIC満点=何でも聞ける」ではないことを正直に伝えたいと思います。
この事実を知っておくと、自分のリスニング力に対して過度に落ち込む必要はないとわかるはずです。
今の自分のレベルに合った素材で勉強を続ければ、着実に「聞ける範囲」は広がっていきます。
リスニング力は段階的に伸びるものです。
英語リスニングのおすすめ教材・アプリ
リスニングの勉強法がわかったら、次は教材選びです。
ここでは、私が実際に使った教材と、目的別のおすすめを紹介します。
英語リスニング教材|書籍・ラジオ
| 教材 | 対象レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| 『NHKラジオ英会話』 | 初級〜中級 | 無料で毎日15分。シャドーイング素材としても優秀 |
| 『NHKラジオビジネス英語』 | 中級〜上級 | ビジネスシーンの英語。社会人のリスニング教材に最適 |
| 『英語「発音記号」の鬼50講』 | 全レベル | 発音記号を基礎から学べる。音声変化の理解にも役立つ |


英語リスニングアプリ
| アプリ | 対象レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| スタディサプリENGLISH | 初級〜中級 | ディクテーション・シャドーイング機能あり。通勤中に使いやすい |
| abceed | 中級〜上級 | TOEIC対策に強い。リスニング問題を大量にこなせる |
| BBC Learning English | 中級 | 無料。6 Minute Englishはリスニング素材として秀逸 |
英語リスニング|YouTube
YouTubeにもリスニング学習に使える良質なチャンネルがあります。
| チャンネル | 対象レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| TED | 中級〜上級 | スクリプト付き。精聴→シャドーイングの素材に最適 |
| BBC Learning English | 初級〜中級 | 文法解説付きのリスニング動画が充実 |
| VOA Learning English | 初級〜中級 | ゆっくりした英語で聞き取りやすい |



教材選びに迷ったら、まずは『NHKラジオ英会話』から始めてみてください。
英語リスニングに関するよくある質問
リスニングの勉強は1日何分やればいいですか?
理想は1日30分〜1時間です。
ただし、まとまった時間が取れなくても問題ありません。
私自身、通勤中の15分、昼休みの10分、お風呂の10分を積み上げて勉強していました。
大切なのは「毎日少しでも英語に触れる習慣」を作ることです。
1日15分でも、1ヶ月続ければ約7.5時間になります。
「まとまった時間がないとダメ」という思い込みを捨てることが、社会人の英語学習では一番大切です。
リスニング力は何ヶ月で伸びますか?
個人差はありますが、正しい勉強法で取り組めば3ヶ月で変化を実感できる人が多いです。
私の場合、留学前は500点台だったTOEICスコアが、英語に集中的に触れる環境に身を置いたことで大幅に伸びました。
ただし、これは毎日英語漬けの環境だったからです。
社会人が日本にいながら学習する場合は、3〜6ヶ月をひとつの目安にしてください。
まずは「精聴+シャドーイング」を3ヶ月続けてみて、変化を確認しましょう。
リスニングができない人の特徴は?
リスニングが伸びにくい人には、共通する特徴があります。
- 「聞き流し」だけで勉強した気になっている
- 聞き取れなかった箇所を放置している
- 自分のレベルに合っていない教材を使っている
逆に言うと、「聞けない箇所を特定して潰す」という勉強法に切り替えるだけで、リスニング力は伸び始めます。



「聞きっぱなし」を卒業するだけで、リスニング力は変わります。
まとめ|英語リスニングは「正しい勉強法」で上達する
- リスニングが伸びない原因は「日本語変換」「音声変化の無知」「基礎不足」の3つ
- 「聞き流し」は仕上げとして使う。メインの勉強法にしない
- 精聴→シャドーイング→音声変化→多聴の4ステップで取り組む
- 1日15分でもOK。スキマ時間の積み上げが社会人の武器
- TOEICリスニング満点でも「聞けない英語」はある。焦らず段階的に伸ばそう
英語リスニングで一番もったいないのは、効果の薄い方法に時間を使い続けることです。
正しい勉強法で取り組めば、リスニング力は着実に上達します。
まずは今日から、1つの音声を「精聴」してみるところから始めてみましょう。
リスニングは「聞き流さない勉強法」で必ず伸びます。











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