- 英語を勉強している社会人は、1日に何分やっているのだろう?
- 自分は通勤の10分くらいしかできていない…
- SNSは「今日も英語学習を2時間やった」という投稿ばかりで、自分は少なすぎる?
私も勉強時間がゼロの日ばかりだった経験があります。
買った単語帳も文法書も、最後まで続いたことがありませんでした。
変わったのは、「1冊をやり切ろう」とするのをやめて、「今日は見開き1ページだけ」と決めてからです。
そのリズムで単語帳が1冊終わり、5回落ちていた英検1級に6回目で合格しました。
意志が急に強くなったわけではなく、「習慣化の力」で英検1級レベルまで到達することができました。
日本の社会人が、英語も資格の勉強もあわせて学習にあてている時間は、1日平均7分です。
しかも学生も含めた全体では、調査した当日に実際に学習した人が9.1%で、残りの9割はその日ゼロです。
そこでこの記事では、「令和3年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)の数字をもとに、「平均学習時間の正体」を分解します。
- 社会人の学習時間の実態は「1日7分」
- 平均の正体(9割はその日ゼロ)「1000時間必要」の本当の意味
- 英語は1日何分から始めればいいか
勉強時間が取れなくて不安に感じている方は、ぜひ最後までお読みください。
執筆者の実績は下記のとおりです。

実績・信頼性
英語学習を「本気で」伴走するために、私が積み上げてきたもの。
- 01英検1級 取得実用英語技能検定 最上級
- 02TOEIC 965点 取得満点(990点)を目指して継続中
- 03教育学修士(M.Ed.)大学院で英語学・教育学を専攻
- 04元・高校英語教員教員採用試験に一発合格
詳しく知りたい方は、ぜひプロフィールをご覧ください。
社会人の英語勉強時間は「1日7分」
働いている人が学習にあてている時間は、1日あたり「わずか7分」です。
出どころは、総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査結果」にある有業者(仕事をしている15歳以上)の数字です。
「学習・自己啓発・訓練」の時間の、平日と土日を均した1日平均です。
調査は5年ごとに行われ、今回の数字は2021年10月の調査のものです。
「学習・自己啓発・訓練」の合計で、英語学習のみに絞った数字ではありません。
資格の勉強も、仕事のために自分でする勉強も含んだ合計で、会社の研修や学生の授業は除かれています。
働いている人の中でさらに絞ると、数字はもっと下がります。
| 誰の数字か | 1日あたり |
|---|---|
| 有業者(仕事をしている人) | 7分 |
| 正規の職員・従業員 | 6分 |
| 平日・テレワークなし | 4分 |
| 10歳以上の全人口 | 13分 |
13分という数字がありますが、「10歳以上の全人口」で見た場合の数字です。
これは、対象に学生が含まれ、通学者の45分が全体を押し上げている形になっています。
学生を含んだ学習時間だとしても、日本人の平均学習時間は「わずか13分」です。
ちなみに全体の13分は、2016年の調査から5年間まったく動いていません。
社会人の英語勉強時間の正体|9割はその日ゼロ
1日の平均学習時間が7分であっても、13分であっても、実際にそう過ごしている人はほとんどいません。
同じ調査に、こういう数字があります。
- 調査した日に学習した人:9.1%
- 学習した人だけの平均時間:138分(2時間18分)
この2つは、働いている人だけでなく、学生も含めた10歳以上全体の数字です。


10人のうち9人は、その日の学習時間が「ゼロ」です。
残りの1人の平均が、2時間強です。
この調査は15分ごとに主な行動を記録するので、数分だけ勉強した人は「学習なし」に含まれている可能性があります。
「日本人の平均学習時間は13分」といっても、実際には「毎日2時間強」学習している人が数字を押し上げているだけです。
日本人の大多数(9割)は、学習時間を取れていないのが実態です。
ここから言えることは、毎日何かしらの学習をしただけで、「日本人の上位10%に入れる」ということです。
SNSで見えている「英語学習の猛者たち」は誰か?
「今日も2時間勉強しました」「朝活で今日も英語学習をしました」。
目に入るのは、いつもこういった投稿ばかりです。
その日の学習時間がゼロだった人は、そのことをまず投稿しません。だから私たちの視界には、1割の人だけが残ります。
そのような投稿を見て、いちいち落ち込む必要はありません。9割の中にいるのは、少数派でも脱落者でもありません。
9.1%は「調査した日に学習した人」の割合で、毎日続けている人の割合ではありません。
1日やっただけでは、続けている1割に入ったことにはなりません。
同じ理由で、138分を目標にする必要もありません。
138分は「その日やった人だけの平均」で、これから始める人が見る数字ではないからです。



比べる相手を間違えていただけで、みなさんは何も間違えていません。
次は、よく見かける「1000時間の壁」について見ていきます。
英語習得に「1000時間必要」は本当か?
英語習得に「1000時間」という数字は、嘘ではありません。
ただし、英語学習を始める前に「覚悟を試すための数字」でもありません。
「習得には1000時間必要」という目安は、よく見かけます。1日7分の実態からは、気が遠くなる距離です。
よく根拠に使われるのは、アメリカ国務省の外交官研修機関「FSI」の数字です。
内容は「英語を話す人が日本語を学ぶには、88週間・2200授業時間かかる」という目安です。
日本人が英語を学ぶ時間を測った数字ではなく、そもそも「向きが逆」です。
そこから学校の授業分を引いて「残り約1000時間」とする説明もあります。こちらも、公式の計算ではなく推計です。



それなら、1000時間という数字は気にしなくていいのかな?
「英語習得に長い時間がかかる」こと自体は本当です。
ただ、学ぶ内容と目的が違えば、同じ1000時間でもたどり着く場所は変わります。
「ここまでやれば完成」という到達点と、学び続けた人が通り過ぎていく通過点です。
1000時間という数字は、到達点ではなく通過点です。
1000時間が怖く見えるのは、「これからやらなければいけない残り時間」として見るからです。
習慣になっている人にとっては目標ではなく、「気づいたら超えている数字」です。
だからこの記事では、「英語習得に何時間必要か?」ということにはフォーカスしません。
先に作るのは時間の量ではなく、「0分の日をなくす習慣」です。
英語学習は「1日何分から」始めればいいのか?
まず、「1日15分から」で大丈夫です。
ただし、この15分の目的は英語の上達ではありません。



「1日10〜30分では英語の大きな上達は難しい」という意見もあります。
私も「毎日15分で英語ができるようになる」とは思っていません。
15分の学習が「習慣」になって、少しずつ学習時間が延びた先に「英語の上達」があります。
15分学習の目的は、英語の上達ではなく「学習時間0分の日をなくす」ことです。
通勤時に10分間学習をするだけでも、上位10%に入ることができます。
15分あれば、その日は「学習時間0分の日」ではなくなります。
時間を延ばすのは、習慣ができてから
スモールスタートで始める
まず15分
15分が当たり前になる
習慣ができたら、時間を延ばす
長い時間でも、習慣として続く
段階2から先に学習時間を書いていないのは、時間は先に決めるものではなく、「習慣のあとについてくるから」です。
私の場合は「1週目は15分→2週目は30分→3週目は1時間」というように、学習時間を増やしていきます。
私が見てきた英語学習が継続できる人たちも多くはこのように少しずつ学習時間を延ばしています。
そして、15分の学習が「気が重い」日があっても構いません。
そういう日は、1日5分でも、1日1ページでもいいです。
守るのは「学習時間を0分にしない」ことだけです。
それでも15分すら継続できないなら、それは意志のせいではなく、教材との相性を疑ってください。
私が続かなかった教材も、開いて気分が乗らないものばかりでした。
15分間の英語学習は何をしたらいいの?
「15分間の英語学習」については、次の記事で詳しく解説しています。


この記事で伝えたかったのは、「英語学習は15分からでも大丈夫」「まずは習慣化を手に入れよう」という「安心材料」です。
具体的な学習メニューは、上の記事の「【15分でできる】社会人のやり直し英語学習メニュー」のセクションにまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ|英語学習に関して比べる相手は「昨日の自分」のみ
この記事で見た数字は、この4つです。
- 社会人(有業者)の学習時間は、平均で1日7分
- 調査した日に学習した人は、全体で9.1%。9割は、その日の学習時間がゼロ
- 「1000時間」は到達点ではなく「通過点」
- 最初の一歩は、上達ではなく「0分の日をなくす」こと。まず15分。気が重い日は5分でも、1ページでもいい



比べる相手はSNSの誰かでも、1000時間という数字でもありません。
比べる相手は「昨日の自分」です。昨日の自分より1%成長できていたら合格です。
昨日の英語学習が0分なら、今日15分できれば、昨日より進んでいます。
平均の13分間の学習を毎日こなしている人は、日本人全体でほとんどいません。
「今日は15分英語の勉強をした」という日を少しずつ積み上げていきましょう。



気づいたら、とんでもないところまで到達していることがあります。
私にとってそのひとつが「英検1級の合格」でした。











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