- 英検1級リーディングが難しすぎて、対策に困っている
- 参考書・問題集は何を選べばいいのか知りたい
- 語彙も文法もやっているのに、長文が読めるようにならない
こうした悩みを持つ人に向けて、この記事を書きました。
私は英検1級に6回挑戦し、何度も挫折を味わいました。
その遠回りの末に見つけたリーディング対策の答えが、語彙力・背景知識・読解スピードの3本柱です。
この記事では、3本柱の鍛え方とおすすめ参考書、過去問で正答率8割に仕上げる手順まで解説します。
英検1級のリーディングで伸び悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
- 英検1級リーディングが難しい理由と、悩みの正体
- 語彙力・背景知識・読解スピードの3本柱の鍛え方
- おすすめ参考書4冊と、過去問で正答率8割に仕上げる手順
執筆者の実績は下記のとおりです。
詳しく知りたい方は、ぜひプロフィールをご覧ください。

実績・信頼性
英語学習を「本気で」伴走するために、私が積み上げてきたもの。
- 01英検1級 取得実用英語技能検定 最上級
- 02TOEIC 965点 取得満点(990点)を目指して継続中
- 03教育学修士(M.Ed.)大学院で英語学・教育学を専攻
- 04元・高校英語教員教員採用試験に一発合格
英検1級リーディングはなぜ難しいのか
英検1級リーディングは、多くの受験生が最初につまずくセクションです。
理由は、出題される英文の語彙レベルが非常に高く、内容もアカデミックで専門的だからです。
設問形式も幅広く、限られた時間内に解き切るスピードまで求められます。
語彙レベルが大学入試の上を行く
8,000語以上のストックがないと、本文中の語彙問題で足を取られる。
アカデミックなトピックが中心
経済・歴史・自然科学が頻出。背景知識がないと日本語ですら入ってこない。
時間内に読み切るスピードが要る
語彙・背景が揃っても、設問処理のリズムを作らないと最後まで届かない。
対策が不十分だと得点が伸び悩みます。
逆に言えば、正しい順番で対策すれば、着実にスコアは上がります。
英検1級リーディングの合格ラインと難易度
合格ラインの目安は、各技能の正答率で約7割です。
一次試験の合格基準は、CSEスコア2,550点満点中2,028点です。
CSEスコアの仕組みは、英検公式サイトの「英検CSEスコアとは」がわかりやすいです。
CSEスコアはリーディング・ライティング・リスニングに各850点の均等配分です。
均等配分だからこそ、リーディングを落とすと取り返しがききません。
難易度は大学入試やTOEFL・IELTSの上級レベルに相当し、専門的・抽象的なトピックが多く出ます。
長文が読めない・理解できない悩みの正体
長文が読めない、内容が頭に入らない、と感じる人は多いです(私がまさにこれでした)。
主な原因は、次の5つに分かれます。
- 語彙力が足りず読解できない
- 背景知識が不足している
- 英文構造が複雑で読み解けない
- 設問の意図を読み取る力が不足している
- 速読力・要約力が不足している
このうち、多くの人の盲点になっているのが背景知識です(詳しくは後述します)。
悩みの正体がわかれば、やるべき対策は決まります。
試験形式と問われるスキル
リーディングの問題構成は、次の3形式・計35問です。
| 問題形式 | 問題数 | 問われるスキル |
|---|---|---|
| 短文の語句空所補充(語彙) | 22問 | 単語・熟語の知識量 |
| 長文の語句空所補充 | 6問 | 文脈理解と論理的思考力 |
| 長文の内容一致選択 | 7問 | 要点把握と速読力 |
2024年度のリニューアルでライティングに要約問題が加わりましたが、リーディングはこの3形式です(参考:英検公式サイト|1級の試験内容)。
形式ごとに求められるスキルが違うため、形式に合わせた対策が必要です。
特に語彙問題は難易度が高く、単語帳やアプリでの対策が必須です。

英検1級リーディングの勉強法|3本柱で伸ばす
英検1級リーディングは、語彙力・背景知識・読解スピードの3本柱で対策します。
私は大学時代に2回受験して、まったく歯が立ちませんでした。
社会人になってから4回挑戦し、6回目でようやく合格しました。
遠回りの原因は、語彙と文法ばかり鍛えて、背景知識という盲点に気づかなかったことです。
その気づきから対策を組み立て直し、リーディング8割以上のスコアで合格できました。
語彙を10,000語まで積む
『パス単1級』を反復。8割合格ラインの最低条件。ここを飛ばすと何も始まらない。
背景知識をYouTubeで補う
経済・歴史・自然科学を日本語で先に押さえる。私が合格を早められた最大の発見。
アカデミック英文で速度を上げる
問題集→『ロゴフィリア』→過去問の順で、時間内処理を体に入れる。
特に重要なのは語彙力と背景知識です。
この2つがあれば、読解スピードは自然と上がっていきます。
語彙力の目安と強化方法
一般には、英検1級合格に10,000語以上の語彙力が必要と言われます。
私の体感では、8,000語程度で土台ができ、10,000語あると安心です。
英検1級対策の本にはよく「TIMEやScientific American、The Japan Timesを日常的に読みましょう」と書かれています。
ただ、それらを読むのにも8,000語程度の語彙力は必要です。
だから、先に『英検1級 でる順パス単』(通称パス単)を反復して語彙の土台を作ります。
パス単を仕上げれば、リーディング対策だけでなく、将来的に海外の雑誌や新聞も読めるようになります。
単語学習の詳しいやり方は、下記の記事にまとめています。

英語が読める「背景知識」を手に入れる
語彙力の重要性は言わずもがなですが、意外な盲点が背景知識です。
リーディングが解けない理由を突き止めるのに、私は長い時間がかかりました。
当時は「自分には縁のない資格だ」とまで考えていました。
たどり着いた答えが、背景知識です。
これに早く気づいていれば、合格はもっと早まっていたと思います。
背景知識がないと、日本語ですら文章の意味を理解できない。
この単純な事実に、本当の意味で気づくのに時間がかかりました。
マクロ経済学、古代ローマ帝国、マルクスの資本論。
日本語で言われても「なにそれ」となりませんか。
英検1級では、こうした経済・歴史・自然科学・文化・教育のトピックが中心に出題されます。
英語が読めることは前提で、その先の知識と理解が問われます。
「英語が読めれば太刀打ちできる」と本気で思っていた頃の私に教えたいです
背景知識をお金をかけずに手に入れる方法
ずばり、YouTubeを活用します。
- 授業料が無料
- いつでも、どこでも、好きな時間に学べる
- 動画だから背景知識がスムーズに入る
英語学習そのものは、AtsueigoさんとEigophile(英語ファイル)さんの動画で勉強させてもらいました。
英検1級に出るトピックの勉強は、主に中田敦彦のYouTube大学です。
特に政治と歴史(世界史)ですね。
私は通勤時間・入浴時間・テレビを見ていた時間を、背景知識を補う時間にあてました。
背景知識を補ってから過去問のリーディングに戻ると、問題の理解度が変わります。
これは私自身が、もっとも実感した変化です。
英語の勉強時間の確保が最優先、スキマ時間でYouTube。
この習慣が回り出すと、学習スピードが上がります。
読解スピードを上げて、過去問で仕上げる
語彙と背景知識が積み上がっていれば、読解スピードはすでに上がり始めています。
そこからもう一段スピードを上げるには、アカデミックな英文に慣れることです。
一番の近道は、英検1級のリーディング対策問題集を時間を測って解くことです。
時間を測って解く
設問ごとの目安時間を守る。読み切る感覚を体に入れるのが最優先。
アカデミック文体に慣れる
TIMEやEconomistを習慣にすると、本番の長文の見た目が一気に軽くなる。
『ロゴフィリア』で語彙を運用に
合格後も使える1冊。インプット済みの語彙が、文中で動く感覚を養える。
過去問で正答率8割を仕上げる
本番の緊張下でも崩れない安定ラインを、時間を測って先に作っておく。
リーディング問題集で時間内に解く練習をする
『英検分野別ターゲット 英検1級リーディング問題(改訂版)』には、設問ごとに回答時間の目安が書かれています。
その時間内に終わるように、必ず時間を測って解きます。
アカデミックな文体に触れながら長文を読む練習を積みたい人には、北村一真さん・八島純さんの『上級英単語 LOGOPHILIA(ロゴフィリア)』もおすすめです。
『ロゴフィリア』は、英検1級に受かったあとの英語学習まで見据えて使える1冊です。
仕上げは過去問で正答率8割
アカデミックな英文に慣れて、時間内に読めるようになってきたら、仕上げは過去問題集です。
過去問も、時間を測りながら解いてください。
時間内に解き終えて、正答率が最低でも8割に収まるようにします。
ここまで仕上げると、本番の緊張感の中でも安定して解けるようになります。
基本は『英検1級リーディング問題』と過去問題集の2冊で足ります。
余力が欲しい人だけ、『ロゴフィリア』や英語雑誌を足しましょう。
よくある質問
リーディング対策でよく聞かれる質問に、3つ答えます。
Q1. 語彙も文法もできるのに長文が読めません。何が足りないのですか?
背景知識である可能性が高いです。
私自身、語彙を増やしても読めるようにならず、背景知識を補ってから理解度が変わりました。
経済・歴史・自然科学などの頻出トピックを、YouTubeで日本語からインプットしてみてください。
Q2. TIMEやThe Japan Timesは読んだほうがいいですか?
語彙の土台(8,000語程度)ができる前は、無理に読まなくて大丈夫です。
先にパス単で語彙を固めるほうが効率的です。
土台ができたあとに、アカデミック文体への慣れとして取り入れるのは効果的です。
Q3. 過去問はいつから解き始めればいいですか?
語彙と背景知識がある程度積み上がった段階で、早めに取り入れて構いません。
ただし仕上げ段階では、時間を測って正答率8割に収まるまで繰り返すことが条件です。
まとめ|鬼門のリーディングを攻略して合格をつかみ取ろう
英検1級で鬼門になるのがリーディングです。
挑戦したての私は「語彙さえ増えれば英検1級はクリアできる」と勘違いしていました。
語彙が増えるだけでは英語は読めるようにならない。
背景知識が重要だと、時間が経って気づきました。
- 英検1級リーディングは語彙力・背景知識・読解スピードの3本柱で対策する
- 語彙はパス単で8,000〜10,000語を目安に積む
- 背景知識はYouTubeで無料で補える(頻出トピックを日本語から)
- 仕上げは過去問を時間を測って解き、正答率8割まで繰り返す
語彙力も文構造もあるのに読めない人は、背景知識から立て直してください。
使えるツールは賢く使って、英検1級合格をつかみ取りましょう。
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