
英検1級に合格するためには「語彙力」がカギだって聞くけど、自分の勉強方法が合っているかわからない…。
効率的な勉強方法や英単語学習の「最適解」が知りたい!
今回は、こんなお悩みを解決したいと思います。
✔本記事の構成
・英検1級の語彙に関しては、最初は「10個中3個覚えられればOK」くらいのスタンスで臨む
・使用テキストは「パス単」でOK
・私の学習方法
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は「英検1級」「TOEIC965点」を「独学」で取得しています。
また、大学院で英語や英語教育について学び、高校で英語を教えていました。
今回は「効率的な英単語学習と継続のコツ」についてお話していきます。
英検1級の英単語は難易度が高いですが、コツさえつかめばスムーズに勉強を進めることができます。



英検1級の勉強で何度も挫折しかけましたが、「工夫次第」で何とでもなりますので、諦めずに頑張りましょう!
勉強スタンスは「3割覚えられればいいや」&単語帳は「パス単」
軽視されがちですが、「勉強に臨むスタンス」も重要です。
10単語のうち「3単語」覚えられればいいやという気持ちで臨むと継続力が上がります。
英検1級の単語の「難易度」は高いです。
高いのですが、ネイティブは比較的よく使っている単語ばかりです。
英語学習者向けの英字新聞であるThe Japan Times Alpha
ということは、Japan Times本誌やScientific Americanなどの雑誌を読むためには、英検1級レベルの単語は「最低限」必要ということになります。



難易度は高くても、英検1級の単語を身に着けたら、英字新聞が読めたりと「英語の世界」も広がります。
基本スタンスは「3割で十分」の気持ち
一度で英検1級レベルの単語を全部覚えられれば最高ですが、なかなかそうはいきません。
単語帳「1周目」は「3割覚えられたら合格」くらいのスタンスがベストです!
「全部覚えられないと気持ち悪い」「しっかりとそのページを学習してから次のページに進みたい」という気持ちもよくわかりますが、「1周目をとにかく早く終わらせること」が重要です。
1ページに何日もかけていると「学習効率」が落ちるだけでなく、「モチベーション」も下がってしまいます。
英語学習は「長期決戦」です。
「いかにモチベーションを維持できるか」がひとつの分かれ道になります。



「1ページ全部覚えないと気持ち悪い」という気持ちはわかりますが、とにかく「前に前に」進んでいくイメージで、どんどん先のページに進みましょう。
単語帳は「パス単」のみでOK
私の場合は「パス単」と「でた単(アプリ)」の2つを使用して「単語学習」を進めました。
紙のテキストに関しては「パス単」のみでOKです。
語彙の勉強は「拡張」しようと思えばキリがありません。
まずは「英検1級に合格すること」を目標にしているので、「必要十分条件」で考えましょう。



「パス単」の2,400語を覚えれば、英検1級合格には十分です。
その先のことは、英検1級に合格してから考えましょう。
具体的な学習方法
・1周目は3割覚えられたら「合格点」というスタンスを持つ
・使う単語帳は「パス単」でとりあえずOK
ここが決まったら、具体的に学習を進めていきます。
学習の基本的な流れは下記のとおりです。
- 「1日50語」を目安に勉強開始(慣れてきてら、100語、200語と増やしていく)
- 黄色のマーカーと青色ペンを用意(単語帳にどんどん書き込む)
- 1語にかける時間は長くても「2分まで」
- 1単語につき「10回程度」発音(単語のイメージを頭の中で拡張していく)
- 例文を最低1回は音読
- 余裕があれば、例文を真似して頭の中で「作文」する



頭の中で「単語をイメージ」して記憶に定着させることが重要です。どうしてもイメージできなければ、Googleの「画像検索」で単語を調べてみましょう。
①まずは「1日50語」暗記を目安に
英語学習上級者の方たちは「1日200〜300語」は「息をするように」学習します。
ただ、私はそこまでの集中力がないので、まずは「50語」からスタートしました。
1単語に2分かけたとしても「2分/語 ✕ 50語=100分」なので、1日でなんとか捻出できる時間です。
もしも「1日に1時間半も時間が取れない」ということであれば、まずは時間を確保するスケジューリングから始めてみましょう。
時間を確保せずに「英検1級」に合格するのは至難の業です。
②黄色のマーカーと青色ペンでオリジナルの単語帳に
下記の画像は私が実際に使用していた「パス単」です。


・わからなかった単語には黄色のマーカー
・2周目でもわからなかった単語にはチェックマークや青ペンで下線
・例文を自作して書き込み
・類義語の書き込み
自分なりに「ルール」を作り、どんどん書き込んでいました。
「オリジナルの単語帳」ができあがっていく感じがして嬉しいですし、五感を使うので記憶にも残りやすいです。
一度覚えてしまった単語は、2周目以降はスキップして(飛ばして)構いません。
③1語にかける時間は最長2分
できれば「1分」で切り上げて次の単語に移りたいところです。
ただ、私は性格的に「あとちょっと」と欲張ってしまうので「最長でも2分」と決めました。
単語帳を何周もするほうが記憶への定着が良いので、「先に進むこと」が優先事項です。
結局、何周もすることになるので、1回で覚えきろうとしなくてもまったく問題ありません。



理想は「1語1分」でサクサクと進めていくことです。時間を意識して、単語を効率的に覚えていきましょう。
④1単語につき「10回」発音&頭の中で単語のイメージを構築
声に出し、その発音を耳から聞くことで、記憶に定着しやすくなります。
必ず発音しながら学習しましょう。
頭の中で語彙をイメージすることが大切です。
例えば
manipulate=巧みに操る
という単語を覚えているとしましょう。
「機械」でも「人の心理」でもいいですが、「巧みに操っている」シーンを頭の中にイメージします。
イメージしながら発音することで、さらに暗記効率が上がります。
⑤最低1回は「例文」を音読
「パス単」は見開きページの一番右側に「例文」が掲載されています。
例文には必ず目を通し、音読するようにしましょう。
最後に例文を音読して「単語のイメージ」をガッチリ固める作業をします。
「単語だけに目を通して、例文は無視していけば効率的じゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、むしろ逆です。
単語を「点」でしか見ていない限り「語彙力」の強化は難しくなるでしょう。



その単語が「文章の中でどのような使われ方をしているのか」「コロケーション(共起しやすい単語)は何なのか」を知ることで「イメージ」を明確に固めることができます。
⑥余裕があれば、例文を真似して頭の中で作文
「マックス2分まで」とすると、時間的余裕もないのですが、余裕があれば「作文」もしましょう。
「作文」といっても「例文を真似して、主語や目的語を少し変えるだけ」で十分です。
「試行錯誤した」という形跡があると、より記憶に定着しやすくなります。



作文のステップは飛ばしてもOKです。まずは「回転率」を意識して、単語帳を進めることを優先しましょう。
まとめ:工夫を活かして高難易度の単語を覚えよう
英検1級の単語の難易度は高いですが、「無謀な挑戦」ではありません。
最初は難しく感じるものもありますが、何周かしているうちに「ああ、これか」「見慣れたな」と思うようになります。
心が折れそうなときは「英検1級に合格した自分」「ネイティブが読んでいる新聞や雑誌を読んでいる自分」をイメージしましょう。
そうすれば、モチベーションが下がりそうなときでも「自分には必ずできる」と思えてきます。
時間で区切って「淡々と」進めていくことも、ひとつの「工夫」です。
時間を意識することのメリットには、「余分なことは考えなくて済む」というものがあります。
「1分で1語覚えないと」「今日は50語勉強しないと」と思っていると、「あぁー、覚えられるか不安だ」と考えている暇がなくなります。
悩んでいる時間があったら、1語でも多く覚えたくなるはずです。
最初のうちは暗記する大変さもありますが、軌道に乗れば、単語学習も楽しくなってきます。
最初のうちの大変さは「工夫」で乗り越えましょう。
「作業環境」を整えたり、「単語帳」に書き込みをして「オリジナリティ」を出したり、ちょっとした工夫で暗記しやすさが劇的に変わります。
みなさんが「単語を制して」英検1級に合格できることを願っています。
それでは、また次回お会いしましょう!!
コメント