- TOEICのPart6が苦手で、どう対策すればいいかわからない
- Part6に特化した教材を探しているが、どれが自分に合うの?
- 『パート6特急』が気になるが、自分のスコア帯に合うかどうか不安…
Part6は、TOEICリーディングの中でも特に対策の方針が立てにくいパートです。
Part5のように文法だけで解けるわけでもなく、Part7のような本格的な長文でもない。
「文脈を読む力」が問われる独特の難しさがあります。
私はTOEIC965点を取得していますが、Part6はスコアが安定するまでに最も時間がかかったパートのひとつです。
「なんとなく解けているのに点数が伸びない」という感覚を長く持っていました。
その経験から言えるのは、Part6こそ「解き方の型」を早めに身につけるべきパートだということです。
そのPart6に絞って演習できる教材として、長く支持されているのが『TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル』です。
この記事では、本書の公式情報・収録内容・ユーザーの声をもとに、難易度・向いている人・スコア別の使い方を整理しました。
ぜひ最後までお読みください。
- TOEIC Part6の出題形式と2016年以降の変更点
- 『パート6特急』の収録内容・難易度・向いているスコア帯
- メリット・注意点(デメリット)の両方
- スコア帯別の具体的な使い方テンプレート
- 『初心者特急 パート6』との使い分け基準
執筆者の実績は下記のとおりです。
詳しく知りたい方は、ぜひプロフィールをご覧ください。

結論|この本が向いている人・向いていない人
まず結論からお伝えします。
『パート6特急 新形式ドリル』は、現在600〜800点台で、Part6の演習量を確保したい人に最も向いている教材です。
- 現在600〜800点台で、Part6のスコアを安定させたい人
- 2016年以降の「文章挿入問題」に対応した演習がしたい人
- 通勤・スキマ時間を使って継続したい社会人
- Part6の解き方を体で覚えるまで反復したい人
- 現在850点以上で、さらにスコアを伸ばしたい人(難易度がやや物足りない可能性あり)
- Part6の解き方をイチから学びたい完全初心者(解説型テキストとの組み合わせが理想)
理由は後ほど詳しく解説します。
まずはPart6という試験パート自体の理解から始めましょう。
HITO「自分に合うかどうか」を最初に確認してから、このあとを読み進めてください。
TOEIC Part6の出題形式と”差がつく理由”
Part6の形式を正確に把握していないまま対策すると、的外れな勉強になりがちです。
判断できる問題
(文法・語彙中心)
読まないと解けない
(Part6の核心)
空欄に入れる問題
2016年改訂で追加
Part6は「4文書×4問=16問」
TOEICのリーディングセクションは75分・100問で構成されています。
そのうちPart6は、4種類の文書それぞれに4問ずつ、合計16問という構成です。
解答にかけられる時間の目安は約8〜10分。1問あたり30秒が目標です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 16問(4文書×4問) |
| 目安時間 | 8〜10分(1問30秒) |
| 文書の種類 | メール・お知らせ・ビジネス文書など |
| 問題タイプ | 独立型(文法・語彙)/文脈型/文章挿入 |
2016年の改訂で「文章挿入問題」が加わった
2016年5月の形式変更(第210回)で、Part6の問題数は「12問(3文書×4問)」から「16問(4文書×4問)」へと増加しました。
このとき追加されたのが「文章挿入問題」です。
空欄に「単語・句」ではなく「一文まるごと」を入れる問題で、各文書に1問ずつ(計4問)出題されます。
この改訂以降、「空欄の前後だけを見て解く」という旧来のアプローチが通じにくくなりました。
文書全体の流れを把握する力が求められるようになっています。



「なんとなく解けているのに安定しない」という人は、この文章挿入問題で取りこぼしているケースが多いです。
「空欄前後だけ読めば解ける」は旧形式の話。
2016年以降は文書全体の流れを把握する力が必須です。
『パート6特急 新形式ドリル』の基本情報
ここでは『TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル』の基本情報を紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル |
| 著者 | 大里秀介 / Tony Cook |
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2017年3月7日 |
| ページ数 | 256ページ(新書判) |
| 定価 | 836円(税込) |
| 収録問題数 | 120問(本番約7.5回分相当) |
| 音声 | 全問無料音声付き・スマホアプリ対応 |
| 難易度 | ★★☆(特急シリーズ内・中級) |
3章構成で難易度が段階的に上がる
本書は以下の章立てで構成されています。
- パート6攻略法(解き方の基本解説)
- 第1章(問1〜40):標準レベル
- 第2章(問41〜80):標準〜やや難
- 第3章(問81〜120):難易度高め
第1・2章で「解くリズム」を固め、第3章で難問に挑む設計です。
初〜中級者は第1・2章を繰り返し、700点以上を目指す方は第3章まで取り組む、という使い分けが良いと思います。
特急シリーズ内での難易度位置づけ
朝日新聞出版の「特急シリーズ」では、難易度が★で示されています。
本書は★★☆(中級)の位置づけです。
より易しい『初心者特急 パート6』(★☆☆)との比較は後述します。
『パート6特急 新形式ドリル』が評価される理由|4つの強み
公式情報と利用者の声をもとに、『パート6特急 新形式ドリル』の「強み」を整理しました。
① Part6だけに絞った演習ができる
TOEIC対策の問題集は、「全パート」を収録したものが大半です。
Part6だけを集中的に練習できる教材は非常に少なく、その意味でこの教材の希少性は高いといえます。
本番7.5回分に相当する120問を一気に解けるため、「Part6の型」を体に染み込ませるには理想的な構成です。
② 解説が文法+文脈の両方をカバーしている
本書の解説は、単語・文法の説明にとどまらず、「なぜその答えになるか」という文脈の論理展開まで踏み込んでいます。
Part6では「前後の文脈を読んで空欄を埋める」問題が多く、文法の正誤だけで判断できないケースが頻出します。
この「読み方の視点」まで解説してくれる教材は、それほど多くありません。



「答えはわかったけど、なぜそうなるかわからない」という状態を解消するのに向いています。
③ 新書サイズで持ち運びやすい
特急シリーズはすべて新書判(手のひらサイズ)で統一されています。
通勤電車の中でも片手で持てるサイズ感は、忙しい社会人が「スキマ時間」を使って継続するうえで大きなメリットになります。
④ 全問音声付き・スマホアプリ対応
すべての問題に音声が付いており、PCダウンロード(MP3)またはスマホアプリ(abceedなど)で聴くことができます。
問題を解くだけでなく、音読・シャドーイングの素材としても使えるため、リスニング力や読解スピードの底上げにも活用できます。
注意点|『パート6特急 新形式ドリル』が向かない3つのケース
注意点①:問題の難易度はやや易しめ
問題全体の難易度は、本番のTOEICと比べて易しめという評価が多くあります。
特に第1・2章は標準〜中程度のレベルが中心です。
850点以上を目指している人は、この教材で基礎を確認した後、より難易度の高い問題集で仕上げる流れが現実的です。
注意点②:問題と解説のページが離れている
本書のレイアウトは「40問の問題→解答・解説」という区切りになっています。
問題を解きながら解説を参照するには、ページを往復する必要があります。
付箋で解説ページをすぐ開けるようにしておくと、この不便さはある程度解消できます。
注意点③:演習書なので「解き方の基礎」は別途必要
本書は冒頭に「攻略法」のセクションがありますが、基本的には演習中心の問題集です。
「そもそもPart6の解き方が全くわからない」という段階であれば、解説型のテキストで基礎を固めてから取り組むと効果が上がります。


スコア別の使い方ガイド
目標スコアによって、「取り組む範囲」と「意識するポイント」が変わります。
自分のレベルに合った使い方を選んでください。
目標
目標
目標
600点目標:第1・2章で「解くリズム」を作る
現在のスコアが500〜600点台の方は、第1・2章(問1〜80)を中心に取り組むのがいいでしょう。
まず正確に解けるようになることを優先します。
余裕が出てきたら時間を意識して解くようにします。「1問30秒」というテンポに慣れることが、この段階での最大の目標です。
- 第1章を完璧にしてから第2章へ進む
- 誤答は「なぜ間違えたか」を言葉で説明できるまで確認する
- 「なんとなく間違えた」を残さないことがカギ
700〜800点目標:第3章まで+誤答の原因分解
700点以上を狙う人は、第3章まで含めて全120問を1周するところから始めましょう。
特に意識してほしいのが誤答の分類です。
間違えた問題が「語彙不足」なのか「文脈の読み違い」なのか「文章挿入の選択ミス」なのか、パターンに分けて把握することで、次の対策が明確になります。
- 誤答を「語彙不足」「文脈ミス」「文章挿入ミス」で分類する
- 本書2周後にTOEIC公式問題集のPart6で実戦確認する
- 第3章の難問で「解ける感覚」が出てきたら実戦に移るサイン
本書を1〜2周したあと、TOEIC公式問題集のPart6で実戦感覚を確認するのが、スコアを安定させる近道です。
音声の活用法|問題を解いた後は必ず音読する
問題を解いた後、正解した英文を音読する習慣をつけることをおすすめします。
Part6の英文はメール・お知らせ・ビジネス文書など、TOEIC頻出の形式で書かれています。
音読することで、「型」が頭に入り、本番での読み取りスピードが上がります。
音読は「声に出して読む」だけでOKです。



難しく考えずに、まず正確に読めることを目指してください。
解いた後の音読で「英文の型」を体に入れる。
これが読み取りスピードを上げる一番の近道です。
『初心者特急 パート6』との違い|どちらを選ぶか
同じ特急シリーズの2冊で迷う人が多いので、比較表で整理しました。
同じ特急シリーズに『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート6』(2019年発売・★☆☆)があります。
迷う人が多いので、整理しておきます。
この記事の対象
600点以上ですか?
| 比較項目 | 初心者特急 | パート6特急(本書) |
|---|---|---|
| 難易度 | ★☆☆(易しい) | ★★☆(中級) |
| 目安スコア帯 | 〜600点 | 600〜800点 |
| 問題数 | 60問 | 120問 |
| 解説のスタイル | 丁寧・易しい語彙中心 | 文脈まで踏み込んだ解説 |
| 定価 | 814円(税込) | 836円(税込) |
現在のスコアが500点前後であれば初心者特急から、600点以上であれば本書から、というのがシンプルな目安です。
「初心者特急で基礎を固めてから、パート6特急で演習量を積む」という順番で使うのも理にかなっています。



どちらから始めるか迷ったら、現在のTOEICスコアで判断するのが一番シンプルです。
よくある質問(FAQ)
Q. 本書だけでPart6対策は完結しますか?
演習量としては十分です。
ただし、本番との難易度のギャップがあるため、仕上げにTOEIC公式問題集で実戦演習を加えることをおすすめします。
弱点補強は本書で、総合仕上げは公式問題集で、という使い分けが効果的です。
Q. 何周すればいいですか?
最低2周です。
1周目は「解いて解説を読む」、2周目は「なぜその答えなのかを意識しながら解く」という目的の違いをつけましょう。
2日あれば1周できる分量なので、集中できる時期に一気に取り組んでも構いません。
Q. 公式問題集と何が違うのですか?
公式問題集はTOEIC全パートを収録しており、本番に最も近い難易度です。
一方で本書はPart6の演習に特化しており、苦手をピンポイントで練習できる設計です。
両者は競合するのではなく、役割が異なる教材として組み合わせて使うのが理想です。
Q. Kindle版でも同じように使えますか?
Kindle版でも内容は同じですが、問題を解いて書き込む使い方には紙の方が向いています。
音声の利用や音読練習は紙版・電子版どちらでも変わりません。
まとめ|『パート6特急』はこんな人に使ってほしい
今回は『TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル』の内容・難易度・使い方を整理しました。
- Part6専用で120問・本番約7.5回分を演習できる
- 文章挿入問題に対応した解説で、2016年以降の新形式に完全対応
- 難易度は易しめ〜中級。600〜800点台の方に最も向いている
- 公式問題集・初心者特急と組み合わせることでさらに効果的
- 新書サイズで持ち運びやすく、音声付きで音読素材にもなる
Part6に特化して練習できる教材は少ないです。
苦手なままにしておくよりも、1冊集中で仕上げるのが一番の近道です。
Part6はルーティンができれば、安定して得点できるパートです。
本書を使って「解くテンポ」を体に覚えさせ、スコアアップにつなげてください。












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