- 「金のフレーズ」が気になるけど、本当に自分のレベルに合うのかわからない
- 「金フレさえやればスコアが上がる」って本当?
- 絶賛レビューばかりで、デメリットがよくわからない
- 他の単語帳(キクタン・DUO・銀フレ等)と迷っている
TOEIC対策の単語帳として、『金のフレーズ』の名前を目にしたことがある方は多いはずです。
ネットで検索すると「神単語帳」「これだけやればOK」という絶賛レビューが並んでいます。
でも、正直に言ってしまうと、「合う人」と「合わない人」がはっきり分かれる単語帳でもあります。
私自身、TOEIC965点・英検1級を取得しています。
多くの参考書を研究してきた経験から、金フレの強みも弱みも把握しています。
この記事では、965点ホルダーの私が金のフレーズのメリット・デメリットを包み隠さずお伝えし、「自分に合うかどうか」を判断するための材料をすべてお渡しします。
- 金のフレーズの基本情報と2026年増補改訂版の変更点
- TOEIC965点ホルダーが感じたメリット・デメリット
- 金フレが「合う人・合わない人」の具体的な判断基準
- スコア帯別(600点・730点・860点〜)の効果的な使い方
金フレを買うかどうか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
執筆者の実績は下記のとおりです。
詳しく知りたい方は、ぜひプロフィールをご覧ください。

『金のフレーズ』とは?基本情報まとめ【2026年増補改訂版対応】
まずは『金のフレーズ』の基本情報を整理しておきます。
2026年1月に9年ぶりの増補改訂版が発売されました。これから購入する方は、必ずこの最新版を選んでください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ[増補改訂版] |
| 著者 | TEX加藤 |
| 出版社 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2026年1月20日(増補改訂版) |
| 価格 | 990円(税込) |
| 収録語数 | 見出し語1,000語+補足語 |
| 対象スコア | TOEIC 500点以上(600〜990点レベルの語彙を収録) |
| 音声 | 全単語・全フレーズの音声ダウンロード可(無料) |
| アプリ対応 | abceed / mikan 等で利用可 |
エイゴリくん金フレシリーズ累計270万部突破。TOEIC参考書の定番中の定番です。



990円でこの内容は、コスパだけで見れば間違いなくトップクラスです。
TOEIC965点ホルダーとして金のフレーズを評価する
私はTOEIC965点・英検1級を取得しています。
この記事を書くにあたって、金のフレーズの中身を徹底的にリサーチしました。加えて、会社の同僚や先輩から「TOEIC対策に何を使えばいい?」と相談されるたびに、金フレを推薦するかどうかを真剣に考えてきた経験があります。
実際にTOEICを受験する中で「あ、これ金フレに載ってた単語だな」と感じる場面も多く、収録単語の的中率の高さは身をもって実感しています。
一方で、すべての学習者に合うかと言えば、そうとは言い切れない部分もあります。
この記事では、965点ホルダーの視点から「良い点」も「物足りない点」も包み隠さずお伝えします。
金のフレーズの良いところ
まずは、率直に「これはすごい」と感じたポイントからお伝えします。
TOEIC180回以上のデータに裏打ちされた「単語選定の精度」
金のフレーズ最大の強みは、収録単語の的中率の高さです。
著者のTEX加藤氏は、2025年12月末時点でTOEICを180回以上受験し、990点を160回以上取得しています。
毎回受験後にカフェに直行して出題された単語をメモし、「TEXファイル」と呼ばれるデータベースにまとめ続けてきたそうです。
TOEICは問題用紙の持ち帰りが禁止されているので、このデータベースは市販教材の中でも極めて貴重な情報源です。



会社の同僚にも金フレを勧めることが多いですが、「本当に出る単語ばかりだった」という声をよく聞きます。
目標スコアに合わせた「レベル分け」が明確
金のフレーズでは、1,000語の見出し語が目標スコア別に分類されています。
| レベル | 語数 | 目安 |
|---|---|---|
| 600点レベル | 400語 | 助走の400語 |
| 730点レベル | 300語 | 加速の300語 |
| 860点レベル | 200語 | 飛躍の200語 |
| 990点レベル | 100語 | 頂点の100語 |
600点を目指すなら最初の400語に集中する、730点を目指すなら700語まで広げる、という使い方ができます。
1冊で600点から990点までカバーできるので、スコアが上がるたびに単語帳を買い直す必要がありません。
990円で手のひらサイズ|「続けやすさ」の設計がうまい
金のフレーズは税込990円です。TOEIC対策書としては破格の安さです。
しかもサイズがコンパクトで軽い。通勤電車の中でも片手で開けますし、カバンに入れても邪魔になりません。
単語学習は「毎日触れる」ことが何より大切です。そのハードルを下げる設計になっているのは、見落とされがちですが大きなメリットです。
全単語・全フレーズの音声が無料でダウンロードできる
金のフレーズでは、収録されている全単語・全フレーズの音声を無料でダウンロードできます。
英語のみの音声と、日本語読み上げ付きの音声の2種類が用意されています。
通勤中に音声だけで復習できるので、忙しい社会人にとってはかなりありがたい仕様です。



abceedアプリを使えば、スマホだけで音声付き学習ができます。
正直に感じた「物足りない点」
ここからは、あえて厳しい視点でお伝えします。
絶賛レビューが多い金フレですが、万人にとって完璧な単語帳ではありません。私が感じた物足りなさを正直に書きます。
「フレーズ形式」が合わない人には覚えにくい
金のフレーズの例文は、すべて7語以下の短いフレーズで構成されています。
たとえば「evaluate a product(製品を評価する)」のような形です。
短いので暗記しやすいという利点はあります。ただ、私のように「文脈の中で単語を覚えたい」タイプの人にとっては、やや物足りなさがあります。
DUOや『金のセンテンス』のような完全な英文例文が載っている単語帳と比べると、「実際にどういう文の中で使われるのか」がイメージしにくい場面がありました。



私は例文の中で単語を覚えるスタイルなので、ここが一番引っかかったポイントです。
900点を超えると「カバー範囲の限界」を感じる
金のフレーズの見出し語は1,000語です。これは「少数精鋭」と言えますが、裏を返せば「カバーしきれない単語がある」ということでもあります。
860点レベルが200語、990点レベルが100語という構成です。900点以上を目指す段階では、金フレだけでは対応できない語彙が出てきます。
実際にTOEICのPart7の長文問題やPart5の語彙問題では、金フレに載っていない単語で正解が左右される場面もあります。
900点超えを目指す方は、金フレに加えて『黒のフレーズ』や問題演習の中で語彙を拡張していく必要があります。
金フレ「だけ」ではTOEICの総合対策にならない
当たり前の話ですが、金のフレーズはあくまで「単語帳」です。
TOEICは単語の意味を知っているかどうかを問う試験ではなく、英語を聴いて・読んで・設問に答える試験です。
語彙を固めたうえで、リスニング対策・文法対策・時間配分の練習を組み合わせなければ、スコアは頭打ちになります。
「金フレさえやればスコアが上がる」という期待は、半分正解で半分不正解です。語彙力は土台ですが、それだけでは建物は建ちません。
金フレは「土台づくり」としては最高の一冊。ただし、文法・リスニング・読解の対策も並行して進めることがスコアアップのカギです。
金のフレーズが「合う人・合わない人」
ここが今回の記事で一番お伝えしたいパートです。
金のフレーズは素晴らしい単語帳ですが、「誰にでも合う万能教材」ではありません。メリット・デメリットを踏まえて整理しました。
金フレが「合う人」
- TOEIC500〜800点台で、語彙力を効率的に強化したい人
- 短いフレーズで手早く単語を覚えるのが得意な人
- 通勤中やスキマ時間にコツコツ学習を積み上げたい社会人
- TOEICに「出る単語」だけをピンポイントで押さえたい人
- コスパ重視で、1冊で幅広いスコア帯をカバーしたい人
金フレが「合わない人」
- TOEIC500点未満で、基礎単語がまだ固まっていない人 → まずは『銀のフレーズ』からスタートする方が確実
- 文脈の中で単語を覚えたいタイプの人 → 『金のセンテンス』やDUOの方が記憶に定着しやすい可能性がある
- TOEIC900点以上を目指していて、基本語彙はすでに身についている人 → 金フレの中身はほとんど知っている状態になるため、投資対効果が低い
- 英語力全体の底上げ(英会話・英作文等)を目的としている人 → 金フレはTOEIC特化なので、汎用的な英語力強化には別の教材が適している



「自分がどのタイプに当てはまるか」で選ぶと失敗しません。



迷ったら、まずAmazonの試し読みや朝日新聞出版の「基本単語200」で自分のレベルを確認してみましょう。
スコア帯別・金フレの使い方アドバイス
金のフレーズを最大限活かすには、自分の目標スコアに合わせた使い方がカギになります。
スコア帯別にアドバイスをまとめました。
600点を目指す方:まずは「助走の400語」を完璧にする
600点を目指す段階では、最初の400語(600点レベル)に集中しましょう。
1日100語ずつチェックすれば、4日で1周できます。1周目は「知っている単語」と「知らない単語」の仕分けだけで十分です。
2周目以降で「知らない単語」だけを繰り返し覚えていきます。完璧に覚えようとせず、「見慣れる」くらいの気持ちで何度も回すのがコツです。
もし600点レベルの単語でも半分以上わからない場合は、金フレの前に基礎固めが必要です。朝日新聞出版のサイトで無料公開されている「TOEIC基本単語200」をまず確認してみてください。


730点を目指す方:700語まで広げつつ、文法対策を並行する
730点を目指す段階では、600点レベル400語+730点レベル300語の合計700語をカバーしましょう。
このスコア帯では、単語力だけでなく文法力がスコアの伸びを左右します。
金フレで語彙を固めながら、Part5の文法問題集を並行して進めるのが効果的です。個人的には『でる1000問』との組み合わせをおすすめします。


860〜900点を目指す方:1,000語を仕上げたら「卒業」の準備を
860点以上を目指す方は、金フレの1,000語をすべて仕上げたうえで、「金フレに載っていない単語」への対策に意識を切り替えましょう。
具体的には、問題演習の中で出会った未知語をその都度調べて覚えていくスタイルが効果的です。
金フレの「定型表現」「多義語」セクションも見落としがちですが、860点以上を狙うならここまで仕上げてこそ本領発揮です。


金フレと併用したい教材
金のフレーズは単語の土台を固めるには最適ですが、それだけでは不十分な部分もあります。
目的に応じて以下の教材を組み合わせると、学習効率がぐっと上がります。
| 目的 | おすすめ教材 | 理由 |
|---|---|---|
| 例文で覚えたい | 『金のセンテンス』 | 金フレと同じTEX加藤氏の著書。フレーズではなく完全な英文で単語を学べる |
| 文法力を強化したい | 『でる1000問』 | Part5対策の定番。語彙と文法を両輪で強化できる |
| 基礎単語が不安 | 『銀のフレーズ』 | 金フレの姉妹書。TOEIC300〜500点レベルの基礎語彙をカバー |
| 実戦練習をしたい | 『公式TOEIC問題集』 | 本番と同じクオリティの問題で、金フレで覚えた語彙を実戦に活かす |
| 900点超えの語彙強化 | 『黒のフレーズ』 | 金フレの上位版。860〜990点レベルの難単語を補強できる |



金フレを終えた後に『金のセンテンス』へ進むと、同じ単語を別の角度から覚え直せます。



個人的には、金フレ+でる1000問の組み合わせが最もバランスが良いと感じています。
【2026年最新】増補改訂版で何が変わった?
2026年1月20日、金のフレーズの9年ぶりとなる増補改訂版が発売されました。
「前の版を持っているけど買い直すべき?」「今から買うならどっち?」という疑問に答えます。
主な変更点
- 見出し語1,000語のうち約300語を最新の出題傾向に合わせて差し替え
- フレーズの8割以上を刷新
- 補足セクションを増強(パート1重要語100→150語、多義語88→109語、定型表現120→150語)
- 「設問文・選択肢に出る単語・表現」を新規追加
- 解説を全面的に見直し(語源の説明や最新の出題情報を追加)
単語の3割、フレーズの8割が入れ替わっているので、もはや「別の単語帳」と言ってもいいレベルの改訂です。
旧版ユーザーは買い直すべき?
旧版をすでに持っている方でも、買い直す価値はあります。
TOEICの出題傾向は年々変化しています。旧版は2017年の改訂なので、9年分のデータの蓄積が反映された増補改訂版の方が、今のTOEICに合った対策ができます。
これから初めて購入する方は、迷わず増補改訂版を選んでください。



990円で9年分のアップデートが手に入ると考えれば、コスパは文句なしです。
まとめ|金のフレーズは「正しく使えば」最強の一冊
今回の記事はいかがだったでしょうか。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 金のフレーズはTOEIC180回以上のデータに裏打ちされた「出る単語帳」
- 990円・コンパクト・音声無料と、続けやすい設計が強み
- フレーズ形式が合わない人、900点超えを目指す人には物足りなさもある
- 自分のスコア帯に合った使い方をすれば、確実にスコアアップにつながる
- 2026年の増補改訂版は9年分のデータが反映された「別物」レベルの進化
金のフレーズは、万人向けの教材ではありません。
でも、自分の目標と使い方を見極めたうえで取り組めば、間違いなくスコアを押し上げてくれる1冊です。
大切なのは「金フレをやること」ではなく、「金フレで覚えた語彙を、問題演習や実戦の中で使いこなすこと」です。
この記事が、みなさんの単語帳選びの参考になれば嬉しいです。
英語学習は積み重ねです。今日やった1語が、明日のスコアにつながります。
一歩ずつ、着実に進んでいきましょう。







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