
TOEICのリーディングパート(特にPart.7)を時間内に終えることができず、最後は「塗り絵」になってしまう…。
どうしたら「時間内」に解き終わるんだろう?
TOEICのリーディングパートで時間切れになってしまうあなたへ、解決策をお届けします!
✔本記事の構成
- TOEICのリーディングパートで時間が足りなくなる原因
- 読解力を高めるための具体的なトレーニング方法
- 英文の構造を素早く理解するコツ
- 語彙力や文法の重要性とその強化法
- 時間内に解き終わるための戦略
✔本記事の信頼性
この記事を執筆している私は「TOEIC965点」「英検1級」を取得済みです。大学・大学院で英語を学問として学び、高校で英語を教えていた経歴もあります。また、TOEICのリーディングを全文読みながら時間内に解き終わる方法を確立し、900点を超えるスコアを安定して取得しています。
それでは、さっそく本題に入りましょう。
なぜTOEICのリーディングパートで時間が足りなくなるのか?
時間が足りなくなる主な原因は以下の3つです。
- 英文の構造がすぐに理解できない → 返り読みを繰り返してしまう。
- 語彙・文法の知識が曖昧 → 文章の意味をすぐに把握できない。
- 解答スピードが遅い → どの問題にどれくらい時間をかけるべきか分かっていない。



これらの原因に対処する方法をこの記事で学んでいきましょう!
結論:英語の読解力を上げて、英文の意味を前から理解できるようにする
「それができたら苦労しない」と思うかもしれませんが、適切な方法でトレーニングすれば確実に身につきます。
例えば、
I will go out for dinner with my friend next Sunday.
という英文を見たとき、「私は/出かける/ディナーに/友人と/今度の日曜日」と前から意味を取るのは難しくないはずです。
しかし、
The book that my friend recommended to me last week is very interesting.
のように長くなると、一気に前から読むのが難しくなる人が多くなります。
その原因は、文構造が正しく理解できていないからです。



文構造が理解できるようになる、自然と読解スピードも上がります。
英文の読解力が高いとは? TOEICのリーディングパートの基本戦略
TOEICのリーディングパートで高得点を取るには、「読解力」を鍛えることが重要です。
私が思う「読解力」とは、下記の2つです。
- 文構造の理解(文の骨格を瞬時に見抜く力)
- 意味の理解(単語や文法の知識を活かして正しく解釈する力)
私自身、読むスピードは決して早くありません。
しかし、「文構造を理解するスピード」は平均よりも早いと思います。



文構造を理解して、前から意味が取れるため読み直しや誤読が少なく、時間内にリーディングパートを終えることができます。
英文の構造理解を極める
英文の構造を理解するためには、「主語」と「述語」を素早く見つけることが重要です。
例えば、
The book that my friend recommended to me last week is very interesting.
この文の主語と述語を見つけてみましょう。
- 主語 (S): The book
- 述語 (V): is
このように、主語と述語の位置を把握することで、文の骨格が明確になり、理解しやすくなります。
また、関係代名詞や副詞節が入った文でも、まず主語と述語を探せば、長い文でもスムーズに理解できます。
【トレーニング法】
- 短い文で主語と述語を探す練習をする。
- 徐々に長い文へステップアップする。
- スラッシュリーディングを活用し、文のカタマリを意識する。



短い英文だと文の骨格が理解できる人も長文になると骨格が捉えられなくなります。
英語の「修飾の仕方」や「関係代名詞」の構造を正しく理解しておきましょう。
英文の意味を捉える
意味の理解とは、単語や熟語の意味だけでなく、文全体の内容を正しく捉える力です。
例えば、
- She made him a cake.(彼女は彼にケーキを作った)
- She made him a doctor.(彼女は彼を医者にした)
この2つの文は「SVOO(第4文型)」の形ですが、makeの意味が異なるため、正しく理解しないと誤読してしまいます。



このような違いを瞬時に見抜くためには、「英文法」の知識が不可欠です。
ここで取り上げた例文はシンプルですが、長文になると「誤読」する確率が上がります。「英文法」の知識があれば、「誤読」を減らすことができますよ。
語彙力も不可欠
TOEICで900点を超えるには、最低でも「7,000~9,000語」程度の語彙力が必要と言われています。
「難しめのビジネス語彙(7,000〜9,000語)」が理解できるようになると、英文を読むのが楽になります。
- 会社経営や法律、財務などの専門的な単語(例: reimbursement, acquisition, compliance, subsidiary)
- 語彙の派生形やコロケーションを理解できる(例: adhere to regulations(規則を順守する))
「9,000〜10,000語」の語彙レベルになると「レアな単語や高難度表現」が含まれてきます。
- 高難度単語(例: lucrative(利益のある), stringent(厳格な), unprecedented(前例のない))
「こんな単語見たことないよ」というものもあるかもしれませんが、英検1級ではよく出てくる単語です。
英字新聞や海外の雑誌でも見かける単語ですね。
英単語の勉強方法については、下記のブログも参考にしてください。


TOEICで900点を超える読解力とは?TOEIC800点台との違いは?
私の経験を言うと、TOEICのリーディングパートでは、ほとんど知らない単語は出てきません。
仮に知らない単語があったとしても、前後の文脈から推測できることがほとんどです。
TOEICで800点を取ったときには、長文の解釈に少し不安がありました。
試験後は、「800点台だったらいいなぁ」と願うことが多く、手応えは感じていませんでした。
しかし、900点を超えると、試験を終えた時点で「今回は900点を超えたな」と確信できます。
「手応え」と「結果」が明確に一致するようになったのです。
この理由は、英文を正確に読解できるようになったからです。
正確に読めるということは、設問に対する自分の答えが正しいのか、迷ってしまったのかがよく分かります。
そのため、試験後に感じる手応えと実際のスコアが、しっかりとリンクするようになるのです。



TOEICで900点を超える読解力は、まさに「手応えと結果が比例する感覚」と言い換えられるでしょう。
英文読解力を鍛えるために「文構造」「文法」の理解&「語彙強化」を極めよう
「文構造」と「文法」の理解は超重要です。
ここをおろそかにして、TOEIC900点突破はありえません。
そして、ある程度の語彙力も必要です。
900点を突破したいのであれば、「7,000〜9,000語」は目指さなければなりません。
「文構造や文法を理解しながら、ある程度の長文を読み込む。そんなことができるのか?」と思われるかもしれませんね。
それらを実現するのにオススメの参考書が『究極の英語リーディング 』シリーズです。
株式会社アルク
スラッシュリーディングで前から意味を取る練習をしつつ、語彙も文法も強化できます。
さらに語彙をガンガン強化していきたいということであれば、『究極シリーズ』の単語帳もオススメです。
もしもTOEICで高得点を狙いたいのであれば「Vol. 3」からスタートすると良いと思います。



実験的にいろいろな参考書を試しているので、オススメがあれば随時紹介していきますね。
まとめ:文構造を理解して、英語を英語のまま解釈できるようになろう
TOEICのリーディングパートを時間内に解き終えるためには、
- 文構造を理解し、前から意味を取る
- 英文法を正しく理解する
- 語彙力を強化する
ことが重要です。
「TOEICでリーディングパート(特にPart.7)が解き終わらない」という人は「文構造」や「文法」の理解が甘いです。
これは私の経験的にも間違いありまえん。
「文構造」が理解できるようになり、「前から意味が取れる」ようになれば、読むスピードをそこまで意識しなくても全問解けるようになります。
「英語を英語のまま理解する」とは、要は「前から意味が取れている」ということです。
TOEIC業界は高需要産業なので、良いテキストが溢れています。(もちろん、厳選は必要ですが)
今回お伝えしたことを、今日から実践してみてください!
英語の見える世界が変わると思いますよ!
それでは、今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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