どうも!日産系サラリーマンHITOです。
はじめましての方も、いつも私のブログを読んでくださっている方も、この記事に目を留めてくださり、ありがとうございます。
私は現在、日産系の大手中堅企業で勤める人事採用職のサラリーマンです。
約8年間で得た「採用経験」と自身の「転職経験」をもとに、就活・転職のノウハウを情報発信しています。
今回は就活を中心に解説していきますが、みなさんは下記のような「疑問」「不安」を頂いていませんか?
- そもそも「就活の始め方」がわからない
- 就活を始めてみたものの行き詰まってしまっている
- 今の就活の進め方で合っているのか不安
- 自分自身に合う企業が見つけられない
- 自分にフィットする「業界」「企業」「職種」がよくわからない
- 就活をしていて、ただただ不安…
このような「疑問」や「不安」を少しでも解消するべく「就活の進め方ガイド」と称してブログを書いています。
今回は「第4弾」です。
これまで、下記の3つのポイントについて解説してきました。
- 就活の仕方が(そもそも)わからない
- 就活の動き出しが遅れる
- 「適職のポイント」が見分けられていない
現在は「③『適職のポイント』が見分けられていない」にフォーカスしています。
「適職」とは?(前回の復習も兼ねて)
まずは、本ブログで採用している「適職の定義」についてですね。
ここで言う「適職」とは
「あなたの幸福度を最大化する仕事」
のことです。
働いていて「つまらない」「毎日元気が出ない・活力が湧かない」「会社に行くのが億劫」「人間関係が苦痛で仕方ない」という状態になってしまっていては、それは「適職とは呼べない」ということです。
前回の記事では「幸福度を下げる要因」と「それらの取り除き方」を解説しました。
詳しくは、こちらをご参照ください。

そして、今回のメインテーマは「幸福度を上げる要因」についてです。
就活をする中で「幸福度を上げる要因」に気づき、自身の企業選びに上手く取り込むことができれば、「適職」に近づいていくことができるはずです。
仕事の「幸福度を上げる要因」3選!
「幸福度を下げる要因」を取り除き、「幸福度を上げる要因」を取り入れれば、自ずと「幸福度は最大化」に近づきます。
すなわち、みなさんが「適職」に近づいていくということになります。
「幸福度を上げる要因」はいくつかありますが、ここでは「3つ」に厳選しました。
- 自由:仕事の「コントロール感」をどれだけ持つことができるか
- 達成:日々、少しでも業務の進捗や達成感を味わうことができるか
- 仲間:職場で信頼できる仲間に出会うことができるか
今回もサイエンスライターの鈴木 祐さんの著書『科学的な適職』を参照させていただきつつ、私の経験・知識を交えていきます。
自由:仕事の「コントロール感」をどれだけ持つことができるか
「自由」と聞くと一般的に「上司や同僚に縛られることなく、自分で好き勝手に仕事を進められること」と勘違いされてしまいますが、そうではありません。
- 上司からは適度にフィードバックや仕事の指示がある
- 同僚からはアドバイスや、ときには指摘がある
- 会社の中では規則やルールがあり、「思い通りにいかない」こともある
そのような「環境」でも「私は自分の仕事をコントロールできている」と感じられることが「自由」です。
そもそも新入社員に対して「いいよ、自分でスケジューリングして仕事を進めて」というような会社があるとすれば、それは「自由」ではなく、ただの「放置」です。
放置されれば、もちろん「モチベーション」も下がりますし、幸福度が下がっていくことは避けられません。
「自由=コントロール感を持てる」会社を見極めるためには?
では、具体的にどのように「自由=コントロール感を持てる」会社を見極めたら良いのでしょうか?
「インターンシップ」や「会社説明会」「社員の方々との交流会」に参加できるチャンスがあれば、
「仕事の中で、私は仕事をうまくコントロールできているという『コントロール感』を感じますか?」
と直接聞いてしまうのもひとつの手です(「変な質問をしてくるなぁ」と思われるかもしれませんが。笑)。
そのような場に出てくる社員は、優秀な方も多いので「自分で仕事をコントロールしている」という感覚が強いかもしれませんね(その会社の平均値を見ることはできないかもしれません)。
他にポイントとなるのは、下記のようなところです。
- 入社1年目の研修計画とOJTのスケジュール
- フィードバックがどれくらいの頻度であるのか
- 独り立ちまでにどれくらいの期間が掛かり、独り立ちした後に「どのように」仕事を進めることができるのか
「新入社員の研修計画」や「配属後のOJT」の内容がしっかりと作り込まれている会社は、「人材育成」に力を入れている可能性が高いです。
研修計画やOJTのスケジュールが「明確」で「作り込み」がしっかりしていれば、新入社員の「独り立ち」が早くなります。
独り立ちが早いということは、当然、「自分の裁量」で仕事を進められることも多くなっていきます。
また、「フィードバックの頻度や質」もとても重要です。
先ほど「『自由』と『放置』は似て非なるものだよ〜」ということを書きましたが、「フィードバックで軌道修正をしてくれる上司や先輩社員がいるかどうか」は、「放置」と「自由」の「境界線」を見極めるポイントだと思います。
毎日細かくフィードバックがあるようであれば、さすがに「過保護」で新入社員が「自分で仕事を進めている」という実感を得づらいですし、2ヶ月に1回しかフィードバックがないようであれば、放置しすぎてす。
- 週に1回は「業務進捗」を確認するミーティングがある
- 月に1回は仕事の悩みや不安を打ち明ける場を設けてもらえる
- 半期に1回は「振り返り面談」や「評価面談」がある
これくらいのフィードバックの頻度がちょうどよく、新入社員も「適度なコントロール感」を持って仕事に臨めると思います。
最後に「独り立ち」までの期間についてですね。
世の中には、「研修は2週間だけで、あとは実践で仕事を覚えていってもらう」という会社もかなり多く存在します。
中には「研修があっただけマシなほう」「あれは果たして研修だったのか?」という会社もあります。
これは完全に「放置」ですし、はじめから「人を育てる」気がありません。
このような会社は絶対に選んではいけません(このブログを読んでくれている人は選ばないと思いますが)。
「独り立ちまでの期間はどれくらいですか?」と質問した際に、「部署にもよるけど1年〜1年半あれば、みんな立派に仕事をしているかな」とある程度明確に回答してもらえるようであれば、とりあえず「及第点」には届いていると思います。
独り立ちしたあとに「どのように」仕事を進めていくことになるのか、配属部署にもよると思いますが、事前に聞いておいたほうが良いです。
- 自分で仕事のスケジュールをある程度決められるのか
- 先輩社員や上司からひとつひとつ細かい指示があるのか
- 「報告」「連絡」「相談」をこまめにしないといけないのか
「報告」「連絡」「相談」、いわゆる「報・連・相(ほうれんそう)」を「しっかりしてきなさい」という上司がいますが、個人的には「センスがないなぁ〜」と感じます。
組織の雰囲気が良くて「日常的に会話が生まれている」ような環境であれば、部下や同僚は自然と情報共有してきます。
そのような「自然と会話が発生して情報が流れる」環境を作れない上司は「報・連・相をしっかりしなさい」と言いますが、それは本人の力量不足です。
新入社員の育て方として理想的なのは
- 「会社」「組織」「人」「会社のルール」を覚えるまでは、こまめなフィードバックと情報共有を行う
- 1年くらいで独り立ちができたら、「この業務範囲までは、自分で判断して仕事を進めていい」と裁量を与える
- 裁量を超える部分、判断に迷う部分は「相談」できるような雰囲気や場を設けておく
- 少しずつ「裁量」を増やしていく(成長を促す)
という流れだと思います。
これはあまりに「理想的」すぎるかもしれませんが、ここまで考えて「人材育成」してくれている会社や上司に出会えたら超ラッキーですね。
「自由」に関する解説は、これくらいにしておきましょう。
達成:日々、少しでも業務の進捗や達成感を味わうことができるか
「達成」という言葉を聞くと「大きな何かを成し遂げること」とイメージする人が多いでしょう。
ただ、仕事に関しては日々大きなプロジェクトがあるわけではないですし、入社して間もない段階からそういったビッグプロジェクトを任されることもないと思います。
大きな「達成感」は、仕事においてはそこまで必要ではありません(人生においては必要かもしれませんが)。
モチベーションを維持するためには「小さな達成感」を得られれば十分ですし、むしろそれが「重要」です。
- 昨日まで使えなかったExcel関数が使えるようになった
- 今までわからなかった「社会保険」の知識がひとつ増えた
- 他部署の先輩社員とはじめて会話することができた
- 取引先の会社に電話をかけることができた
何でもいいのですが、こういう「小さな達成感」を得られる職場では「幸福度」が徐々に上がっていきます。
「小さな達成感を味わえる」会社を見極めるためには?
ここでもポイントとなるのが「フィードバック」や「対話」です。
自分自身で「今日もまたひとつ知識が増えたぞ!」とモチベーションアップできれば良いのですが、日本人は特に自分を褒めることが苦手です。
多くの新入社員を見てきましたが、「私はまだまだ仕事を覚えられてない」「なかなか会社の役に立てない」「ミスばかりしている」と「自己否定」をしてしまう人が圧倒的に多いように思います。
「達成感」を味わうためには「客観的なフィードバック」が必要だと思います。
「この1週間で〇〇ができるようになったね」「取引先の方々と名刺交換して、人脈が広がりそうだね」「説明資料、まだ改善点はあるもののよく仕上がっているよ」などのフィードバックが「どれくらいの頻度」と「どれくらいの密度」で貰えるかというのが、ひとつのポイントでしょう。
インターンシップや会社説明会、面接などの際に
- フィードバックの頻度はどれくらいですか?
- フィードバックでは、良い点と改善点と両方伝えてもらえますか?
- 日頃から社員同士のコミュニケーションは密ですか?
- 業務や評価の振り返り面談は、具体的にどのように行われますか?
などの質問をしてみて、「小さな達成感」を得られる職場かどうかを確かめてみてください。
先ほどの「自由」の中での書きましたが「こまめに報・連・相を求められる」環境は、避けたほうが無難です。
上司が情報を取りたいだけで、人材育成のことを真剣に考えているとは考えづらいからです。
意外と軽視されがちなポイントですが、就活を進める中で「小さな達成感」というフレーズを、ぜひ意識してみてください。
仲間:職場で信頼できる仲間に出会うことができるか
最後は「最重要事項」の「仲間」について解説します。
職場に1人でも「信頼できる仲間」がいるだけで「幸福度が大幅に上昇する」ということが、さまざまな研究からわかっているようです。
反対に「職場での人間関係が最悪」という状況であれば、「ストレス」が原因で「病気や死亡のリスクが上がる」そうです。
「パワハラ」「セクハラ」は論外ですが、人間関係に不満があるようであれば、すぐに転職を考えたほうが良いです。
自分の人生ですから、自分のために時間とエネルギーを費やして、幸せを追求してくださいね。
しかし、そうは言っても「信頼できる仲間に出会えるかどうか」というのは「運」も大きく影響し、なかなか入社前に「見抜く」のは難しい問題です。
「信頼できる仲間がいる」会社かどうか見極めるためには?
「数字」で客観的に判断するとしたら、その会社の「離職率(定着率)」を見てみることです。
「3年3割」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
一般的に、新卒で入社した社員のうち「3割は3年で退職してしまう」と言われています。
ここ30年くらいの推移を見ても、その数字はずっと変わっていません。
細かい数字を見てみたい方は、「厚生労働省ホームページ」を見てみると良いと思います。
もしも「3年位内の離職率が1〜2割に収まっている」会社を見つけることができれば、比較的優秀なほうだと思います。
ただ、この数字もあくまで「目安」くらいにしかなりません。
私自身も転職経験者ですが、これからの日本は益々「転職が当たり前」の時代になっていきます。
あるニュースでは「新入社員の6割が既に転職サイトに登録している」と言っていました。
少し話は逸れますが、日本の企業は「年功序列型」の賃金制度を採用しているところが多く、同じ会社にいてもなかなか賃金が上がりません。
「転職して年収が100万円上がった・200万円上がった」という人は、ざらにいますし、キャリアを考えてどんどん転職していく人は「運」も味方すると思います。
ロンドン大学の研究では「天職に恵まれる人は、さまざまなキャリアを歩んでいた」という結果が出ているそうです。
転職を重ねて多様なキャリアを歩む人のほうが「天職」に恵まれるようです。
少し話は逸れましたが「天職を見つけたいのであれば、転職を前提に就活する」という考え方もひとつです。
「一発でキャリアを決める」と意気込まずに、「肩の力を抜いて」就活をしてみてください。
ということで、なかなか「数字だけ」で「人間関係が良い職場かどうか」を見抜くのは難しいということがわかります。
では、どうしたらいいかと言うと、その企業や職場で働いている人たちの『価値観』を探っていくのが良いかと思います。
人間関係を調べるためにはホームページやSNSで調査するには限界があるため、やはり社員と接することができる場に参加するしかありません。
もちろん、採用面接の際に質問してみるのもOKです。
- 御社の社員のみなさんが大切にされている「価値観」はありますか?
- 社員のみなさんが共有している「バリュー(価値観)」はありますか?
- どんな「ミッション」を掲げてみなさんは仕事に臨まれていますか?
このようなことを聞いてみると良いと思います。
それと同時に「みなさんの価値観」も深堀りしておかなければいけません。
「まぁ、普通に働いて、そこそこのお給料を貰えればいいか〜」
そう考える人も多いと思いますし、別にこの「価値観」を否定するつもりはありません。
ですが、あとあと人生で後悔することが増えてくると思います。
人生一度きりしかないわけですから、「3分の1」もの時間を費やす仕事に「ただただ労働力を捧げるだけ」というのは、実に寂しいですよね。
- 自分自身はどのような人生を歩みたいのか?
- その人生を歩むためには、どのようなキャリア・経験を積んでいけばいいのか?
- 最終的にはどのような状態になっていれば「幸せな人生だった」と思えるのか?
- 会社員として働いていきたいのか?いつかは独立したいのか?
- どのような仕事内容だったら、自身の特性や個性が活かせるのか?
- どのような人と一緒だったら、仕事が楽しいと思えるのか?
こういうことを事前に「自問自答」して、深めておきます。
そこから導き出された「価値観」が、企業や組織の「価値観」とフィットするようであれば、「良い仲間」に出会える「確率」はグンと上がります。
それもそのはずで、「信頼できる仲間=同じ価値観を持った人」だからです。
ここに関しては、企業の人たちに「価値観」を問い続けながら、自分自身にも「価値観」を問い続けるのが一番の近道です。
「面倒くさい」と感じるかもしれませんが、ここを怠らなければ、きっと良い企業に巡り合って、より良い人生になると思います。
抽象的な話も多くなってしまいましたが、「仲間」についての解説は以上です。
まとめ
今回のブログでは、以下の3項目のうちの3つ目にフォーカスしました。
- 就活の仕方が(そもそも)わからない
- 就活の動き出しが遅れる
- 「適職のポイント」が見分けられていない
さらに、「適職=あなたの幸福度を最大化する仕事」と定義し、「自由」「達成」「仲間」の3つについて詳しく解説しました。
今回、参考にさせていただいた『科学的な適職』では、さらに4項目加えて「全7項目」の「幸福度を上げる要因」について解説していますので、気になる方は書籍をご参照ください。
就活は「自分を見つめ直す場」であり、ときには迷子になることもあると思いますが、私がこれまでの4回で書いてきた内容に従えば「大きく道を踏み外すこと」はありません。
それくらい自信を持って「ガイド」できる内容になっていると感じています。
一旦、この「就活ガイド」は区切りとしますが、みなさんからの質問などをもとに追加コンテンツも考えるかもしれません。
まずは、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
みなさんの就活が納得のいくものとなることを願っています。
それでは、今日はここまで!また次回お会いしましょう!!
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