
『英文法ポラリス1』が文法学習に効果的って聞くけど、実際どうなの?
どんな人に向いている「参考書」なのか知りたい!
「TOEIC」や「英検」の対策にも使えるの?
今回は、こんな疑問を解決します。
✔本記事の構成
- 前提:『英文法ポラリス1』はTOEIC500点前後の人に最適
- 結論:『英文法ポラリス1』はTOEICや英検対策になる
- 『英文法ポラリス1』が向いている人・向いていない人
- 『英文法ポラリス1』のメリット
- 『英文法ポラリス1』のデメリット
- まとめ:『英文法ポラリス1』で英文法の「基礎体力」をつけよう
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は「英検1級」「TOEIC965点」を「完全独学」で取得しています。また、大学院で英語や英語教育について学び、高校で英語を教えていました。
今回は『英文法ポラリス1』について詳しく解説します。



結論、TOEICや英検対策にも応用できる良い参考書(問題集)です。
ただ、「人を選ぶ」ので、本記事を参考にしてください。
前提:『英文法ポラリス1』はTOEIC500点前後の人に最適
『英文法ポラリス1』は「英語初心者」向けに作られています。
ですが、「英文法は中学で挫折した」という英語「超」初心者には難しく感じるでしょう。
TOEIC500点(甘く見積もっても400点)の実力は欲しいです。
英語「超」初心者は、易しい英文法書から始めましょう。
『動画でわかる英文法』や『大岩のいちばんはじめの英文法』がオススメです。
『動画でわかる英文法』については、下記の記事で解説しています。


結論:『英文法ポラリス1』はTOEICや英検対策になる
『英文法ポラリス1』の「問題演習に取り組めば、TOEICの「Part5」や英検の「文法問題」の対策になります。
英検だと「3級から2級程度」の文法レベルはカバーしています。



「問題演習」で文法の基礎固めができます。
文法事項を深く学んだり、イチから勉強し直したい人は、別途、文法書があるといいですね。
同じ「関 正生」先生の著書であれば『真・英文法大全』で知識の補完をするといいです。
もしくは、関先生が動画解説しているスタディサプリ ENGLISH
『英文法ポラリス1』で文法の基礎固めをしよう!
『英文法ポラリス1』には、各チャプターごとに「問題演習」が付いています。
というよりは、「問題集」に「文法解説」が付いていると言ったほうが正しいです。
「問題演習」を繰り返して、文法の「基礎固め」をしましょう。
TOEICで伸び悩む人は「文法の基礎」をおろそかにしている可能性が高いです。
「文法解説」のページは見開き「2〜3ページ」で構成されています。
内容は、下記の通りです。
- 攻略のコツ:そのチャプターの文法事項を理解するコツが3行ほどの文章で書かれている
- 何が出る?:試験でよく出題されるパターンが解説されている
- どう考える?:そのチャプターの文法事項を理解するための「考え方」が示されている
- 英語の核心:その項目の「まとめ」が簡潔に書かれている
- +αは?:補足事項があれば、追加解説されている
「文法解説」は簡潔に書かれているので、見開きを読むのに5分もあれば十分です。



「問題演習」で各文法事項を学べるので、「高校レベルの文法」の「基礎固め」にはピッタリです。
TOEICの「Part5」対策にもなります。
『英文法ポラリス1』の使い方
『英文法ポラリス1』は「先に文法解説」「次に問題演習」のパターンで作られています。
解説は「ポイント」だけ読んで、「問題演習」にできるだけ早く取り掛かりましょう。
「文法書」ではなく「問題集」なので、いかにたくさん「問題演習」を積めるかが「ポイント」です。
ガンガン取り組んで2〜3周するのがオススメです。
問題を解いて、わからなかったら「文法解説」に戻って理解を深めるのがセオリーです。
「文法解説」はシンプルなので、それだけでは理解できない部分もあります。
ネット検索するか、詳しく書かれている「文法書」を参考にすると良いと思います。



問題のクオリティが高いので、演習を繰り返すと文法理解がグッと深まると思います。
『英文法ポラリス1』が向いている人・向いていない人
高校で習う「文法事項」はひと通り理解できていないと取り組めないと思います。
ただし、「100%」理解できていなくても大丈夫です。「50%」でも理解できていれば、取り組む価値はあります。
「TOEIC」で考えると「500点くらい」の実力は欲しい印象です。
一方で、『英文法ポラリス1』が向かない人は、「高校レベルの英文法はまったく理解できていない」人です。
「中学英語で挫折した」という人は、もう少し力を付けてから取り組んでみてください。



TOEICにチャレンジするにあたり「高校の英文法からやり直したい」という人にもオススメの1冊ですね。
『英文法ポラリス1』のメリット
- メリット①:ボリュームがちょうどいい
- メリット②:演習問題のチョイスやレベル感(分散具合)が初級者向け
- メリット③:繰り返し学習がしやすい(パターンで英文法を覚えられる)



『英文法ポラリス1』はボリュームが少ないので、頑張れば1週間で終わらせることができますよ!
メリット①:ボリュームがちょうどいい
「全306ページ」「5チャプター」で構成されているため、過不足なく「英文法」を学べます。
高校で習う文法事項は網羅されているので、「英文法の基礎」はみっちり学習できます。
「網羅性」は、高いものの「約300ページ」とボリュームは少なめです。
「最後までやりきれる」ボリュームで設計されているのがわかります。
「1日1Chapter」ずつを勉強の目安にすると良いと思います。
「それだと大変だな」と感じる人は「1UNIT」ずつ学習すれば良いと思います。
各チャプターが「5〜7つのUNIT」で構成されています。



それぞれの学習ペースに合わせて、進め方を考えてみてください!
長くても1ヶ月で終えるくらいのスピード感がいいですね。
メリット②:問題演習のチョイスやレベル感が初級者向け
「大学共通テスト」や「中堅私立大学」「地方国立大学」で出題された問題がバランスよく配置されています。
「4択問題」「穴埋め問題」「下線の意味と同じ用法のものを選ぶ問題」など、「問題形式」も分散されています。
同じパターンの問題ばかりだと演習になりませんが、学習効果が高まるようにバランスよく問題が配置されています。
『英文法ポラリス1』を2〜3周すれば、「幅広く」文法問題に対応できるようになります。
TOEICや英検でも十分に応用できる内容です。
メリット③:繰り返し学習がしやすい
「文法解説」がシンプルで、問題数も「全375問」なので、反復して学習しやすいです。
「問題演習」→「解説を読む」→「間違えた箇所を再演習」
このルーティンを繰り返せば、文法項目の定着が図れます。



文法を理解するためには、「反復学習」が重要です。
粘り強く取り組んでみましょう!
『英文法ポラリス1』のデメリット
- デメリット①:英語「超」初心者には難易度が高い
- デメリット②:「時制」の理解から始まる(文型の理解からがセオリー)
- デメリット③:解説が一般的な文法解説と異なる



「中学レベル」の英文法からやり直したい人は『動画でわかる英文法』や『大岩のいちばんはじめの英文法』に取り組んでみてください!
英語「超」初心者には難易度が高い
『英文法ポラリス1』は、英語「超」初心者には難易度が高いです。
例えば「Chapter1」の「UNIT1」で下記の説明が出てきます。
ポイント①「時・条件を表す副詞節」を作るのは「従属接続詞」です。従属接続詞の一覧は接続詞(215ページ)にありますが、ここでは特に狙われるものを挙げます。(『英文法ポラリス1』p.13より引用)
英語超初心者の人は「句」や「節」という「カタマリ」が指すものや「従属接続詞」などの文法用語がわからないと思います。
初見には難しい用語が出てくるため、「表現が硬い」「専門的」と感じるでしょう。
『英文法ポラリス1』は「解説をできるだけシンプルにして、問題演習に時間を使えるように」との意図が感じられるため、あえて「文法用語」を使って文章を短くしているように感じます。



「文法用語」の意味を丁寧に理解したい人は、関先生の『真・英文法大全』を参考にしてみてください。
「句」「節」や「従属接続詞」についても詳細に説明されています。
デメリット②:「時制」の理解から始まる(文型の理解からがセオリー)
『英文法ポラリス1』の「Chapter1」は「時制」です。
「時制」とは動詞の形を変えることで 「いつの出来事か」 を示す文法の仕組みです。
動詞の「過去形」「現在形」「未来形」などの「用語」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「have」という「動詞」を例にすると、下記のようになります。
過去形:I had Sushi last night. (昨晩はお寿司を食べました)
現在形:I have a fever right now.(今、私は熱があります)
未来形:I will have lunch with my friend tomorrow.(明日、友達とランチを食べる予定です)
『英文法ポラリス1』は「時制」の解説から始まるのですが、特殊なように感じます。
「時制」でつまずく英語学習者も多く、「文型(S, V, O, C)」から始まる文法書が「一般的」です。
実際、「何が主語で、何が述語で…」などの「文の構造」がわからなければ、英語を理解できません。
何か「狙い」があるのでしょうが、関先生の『真・英文法大全』も「時制の解説から始まります。



「文型」については「Chapter5」で解説されています。
先に「Chapter5」を学習するのもアリだと思います!
デメリット③:解説が一般的な文法概念と異なる
『英文法ポラリス1』のp.13に掲載されている「英語の核心」を取り上げてみましょう。
「現在形」=「現在・過去・未来形」と考える!(『英文法ポラリス1』p.13から引用)
「動詞の現在形は、過去や未来のことも表すことがある」のは事実です。
ただ、「現在形=現在・過去・未来形と考える」というのは、極端なような気もします。
「説明をシンプルにする」のは良いことですが、英語の他の参考書も勉強している人は「混乱」するかもしれません。



英語学習に関しては「すべて関先生の教材で揃える」というのであれば問題ないと思います!
まとめ:『英文法ポラリス1』で英文法の「基礎体力」をつけよう!
『英文法ポラリス1』は、英語初心者にもオススメできる「良書」です。
関先生が動画解説しているスタディサプリ ENGLISH と併せて勉強すれば「鬼に金棒」だと思います。
- メリット①:ボリュームがちょうどいい
- メリット②:演習問題のチョイスやレベル感(分散具合)が初級者向け
- メリット③:繰り返し学習がしやすい(パターンで英文法を覚えられる)
上記の観点からも英文法の「基礎体力づくり」にオススメです。
デメリットとしては下記が挙げられます。
- デメリット①:英語「超」初心者には難易度が高い
- デメリット②:「時制」の理解から始まる(文型の理解からがセオリー)
- デメリット③:解説が一般的な文法解説と異なる
英語「超」初心者(中学英語でつまづいた人)には難易度が高いので、オススメできません。
まずは『動画でわかる英文法』などで「英語力」を養いましょう。


「TOEIC」では500点前後で伸び悩んでいる人、「英検」で言えば3級〜2級で止まっておりレベルアップしたい人にオススメです。
今後、他の文法問題集やTOEIC、英検の参考書についても解説しますので、楽しみにお待ちください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、また次回!!
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